eb415f0089df8748909f4a62649c569a.jpg
製品 2026/03/30 11:59:10

analytica 2026 から見える、これからの実験室づくりの方向性

2026年3月24日から27日にかけて、ドイツ・ミュンヘンで analytica 2026 が開催されました。analytica は、分析・バイオテクノロジー・ラボ技術分野を代表する国際展示会の一つであり、今回も実験室業界の最新動向を示す重要な場となりました。

主催者発表によれば、今回は40カ国から1,135社が出展し、115カ国から約35,000人が来場しました。会場全体で特に存在感を示していたのは、AI、デジタル化、自動化、そして持続可能性です。これらは一時的な話題ではなく、今後の実験室運営や設備導入の方向性を考えるうえで、無視できない流れになっています。

特に注目すべきなのは、装置単体の性能だけでなく、装置・ソフトウェア・データ活用を一体化した提案が増えている点です。従来の「高性能な機器を導入する」という発想に加え、「どう省人化するか」「どう運用効率を高めるか」「どう次の判断につながるデータを活かすか」が、より重視されるようになっています。

また、AI の活用も、概念段階から実務支援の段階へ進みつつあります。特にスペクトル解析、データ解釈、未知成分の推定など、これまで熟練者の経験に依存しやすかった領域で、新しい活用の可能性が広がっています。今後は分析スピードだけでなく、教育や品質の平準化にも影響していくと考えられます。

さらに、ライフサイエンス、医薬、環境分析などの成長分野を支える高機能分析機器への関心も引き続き高く、展示内容からは「高性能であること」に加え、「現場で継続的に使いやすいこと」や「実務に組み込みやすいこと」が重視されていることがうかがえました。

今回の analytica 2026 は、これからの実験室づくりにおいて、単なる装置導入ではなく、運用・自動化・データ活用まで含めて考える必要性をあらためて示した展示会だったといえます。

Raman精機としても、こうした国際的な動向を日本市場のお客様にとって意味のある形で整理し、装置選定、周辺機器の組み合わせ、運用改善の視点とあわせて提案していくことが重要だと考えています。今後も中日両市場の情報をふまえながら、現場に役立つ視点を継続して発信してまいります。